5月病を予防する食事
4月から新しい環境になった人も多いのではないでしょうか。その環境に慣れるために張り切っていたのに5月のゴールデンウィークを過ぎた頃に、それまでの元気がなくなりなんとなく体調が悪くなる、これが5月病と言われています。ある日突然朝起きられない、眠れない、なぜか涙が出てしまう、食欲がないなどといった症状が出てしまうのです。今までできていたことができない、好きなことに興味を持てなくなるなども5月病の要注意サインです。
そこで、憂鬱な気分やストレスに強くなる食事の3つのポイントをお伝えします。
第1に主食、主菜、副菜が揃った食事を心がけましょう。栄養バランスを整えていくためにはビタミン、タンパク質、ミネラルを多く含んだものを取るように心がけましょう。
例えば、豚肉や卵、牛乳や玄米などに含まれるビタミンB1は情緒の安定化に有効です。
特に牛乳や卵にはセロトニンの材料となるトリプトファンも含まれ、不眠症やうつの症状改善にも良いと言われています。さらに、野菜や果物に多く含まれるビタミンCは抗ストレスビタミンとも呼ばれ、ストレスから体を守るやう割を担っています。トマト、ジャガイモ、ピーマン、キウイ、ブロッコリーやキャベツに多く含まれます。
第2に朝食にトリプトファンが多い食材を摂ります。セロトニンは動物タンパク質に多く含まれるトリプトファンを原料に合成されます。朝食に摂ることで、1日の気持ちをを安定させ、さらには睡眠の質も高めてくれます。卵かけ御飯や納豆、鮭フレークやツナ缶をご飯のお供にしたり、バナナやナッツ類をヨーグルトにトッピングしても良いでしょう。
第3に食後血糖値の乱降下に注意します。早食いやドカ食いをしたり、菓子パンや丼物や麺類など炭水化物だけといった食事の取り方をしていると、血糖値が急上昇することでインスリンが大量に出て、その後急降下します。この血糖値の乱降下がイライラしやすくなったり、気持ちの落ち込みにつながっていきます。血糖値を急上昇させないためには野菜から食べたり、もずく酢のような海藻、チーズ、肉や魚の副食から先に食べます。
慣れない新生活はいくつになっても思わぬストレスを抱え、心や体を疲弊させてしまいます。普段から自分自身をいたわるような体が喜ぶ食事、そして自分の楽しみとしての食事を組み合わせながら、新生活を無理なく過ごしていきましょう。