雑巾とバケツの法則とケチな飲み屋

ストレスチェックが導入されて、自分はどのようなストレスがあるのかを把握できるようになりました。セルフケアは大事です。ストレス解消のための方法をたくさん持つことで、メンタル不調にならなくて済みます。

しかし、ストレス解消をして元気になったとしても、職場環境が悪いと再発してしまうことがあります。

例えば、掃除をする時の雑巾を思い浮かべてください。最初は真っ白な雑巾も掃除をすると汚れていきます。それをバケツの水で洗って綺麗にして、また掃除をします。何度か繰り返すうちにバケツの水は真っ黒に汚れてしまいます。。その水で洗っても雑巾は綺麗になりません。そこで水道水と石けんで洗い、綺麗になった雑巾で違う場所を掃除します。それで汚れた雑巾を洗おうとバケツを見ると、黒く汚れたままの水でした。その水で雑巾を洗ったとしても、綺麗にはなりません。

雑巾を社員、バケツの水を職場環境だと思ってください。ストレスのなかった社員も仕事をするうちに、だんだんストレスがたまっていきます。そこで、社員が個人的にストレス解消しても職場環境が悪いままだと、社員は会社に行くとまたメンタル不調になります。職場環境が変わらなければ、メンタル不調の再発が起こりやすいと言えるでしょう。ちなみに、1人の社員が1年間病欠すると、約400万円の損失だと言われています。そのようなことにならないために、職場改善は大事です。

例えば、社外に出かける人がいたら、その場にいる人全員で「行ってらっしゃい」と声をかける。それだけで出かけるモチベーションが上がります。営業マンが成約してきたら、全員で「おめでとう」とお祝いの言葉を言うと、喜びも倍増するかもしれません。

また、上司が席をはずすことが多くて、書類の決裁がなかなかできずに困っている場合は、水曜日の15時から16時には上司は必ず自分の席につき仕事をするなど、上司が必ず職場にいる時間を設けてはどうでしょう。まずは簡単にできることから始めてみてください。

メンタルダウンしている社員を簡単に見つける方法は「ケチな飲み屋」で観察です。

「ケ」は欠勤がちになる。「チ」は遅刻することが多くなる。「な」は泣く姿を見せる。

「の」は能率が下がる、お酒を飲む量が増える。「み」は身だしなみが悪くなる。「や」は辞めたいという。

このような人はメンタルダウンしている傾向があるので、何かしらのフォローが必要となってきます。早期発見早期フォローで職場定着率が上がります。

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