熱中症を防ぎましょう

街を歩けば、コロナウイルス感染症の予防でマスクをしている人が多いです。

スーパーや百貨店に入る時にはマスク着用をお願いしますと張り紙されていたり、電車に乗る際にマスクをしていないと睨まれることもあります。

しかし、夏にマスクをすると熱中症になる危険性があります。マスクをしていると、口の中が潤うので水分補給を忘れてしまうのです。また、自粛生活でテレワークになったり、外出する機会が減り、知らない間に筋肉量が落ちてしまうと、熱中症のリスクが上がります。成人の体の水分量は体重の約60%で、その水分は筋肉にあります。

つまり、筋肉量が減ると、体内の水分量が減り、熱中症になりやすいのです。老人は体内の水分量が50%と成人より少なく熱中症になりやすいので、特に注意が必要です。

では、どうすれば熱中症を防げるでしょうか。

1番良いのはこまめな水分補給です。喉が乾く前に飲むのが良いと言われています。しかし、仕事や読書など何かに打ち込んでいると水分を取ることを忘れてしまうこともあるでしょう。それを防ぐためには、時間を決めて一定間隔で水分補給します。私が勤める病院でも、こまめな水分補給を促しています。朝起きた時、朝食時、10時、昼食時、15時、夕食時、就寝前の7回はコップに1杯(200〜250ml)飲んでもらっています。

ウォーキングなどの軽い運動をする時には1時間に400〜500ml程度2〜3回に分けて飲むと良いでしょう。一気に飲んでしまうと、尿として排泄されてしまうので、こまめに摂取します。アルコールやコーヒーは利尿作用が大きいので水分量としてカウントしません。1日に必要な水分量は2〜3Lと言われていますが、水分の半分は食事からも取れます。普段は朝食をとらない人も、暑い時期だけでも良いので朝食をとりましょう。寝ている間に300〜500mlの水分が失われると言われるからです。

朝食をとらないと、午前中には脱水になり、昼には体も脳も機能低下してしまう場合もあるでしょう。
なんだか体がだるいな、と思う日が続いたら朝食を見直してみてはどうでしょう。
菓子パンとコーヒーだけでなく、オレンジジュースとハムエッグやチーズなどのたんぱく質も一緒に食べるなど水分とともにたんぱく質も摂るとなお良いです。
汗で失われた塩分やミネラルの補給にもなります。

熱中症のサインとしては、無口になり、無表情になったり、ペットボトルの蓋を開けられなかったり、手足が痙攣したり、ふらついたり歩くのが遅くなったり、ひどくなると呼びかけても反応がなくなったり、質問しても全く違う返答が返ってくることがあります。

前日涼しくて急に暑くなったり、涼しい部屋から急に暑い外に出ると体温調節がうまくできないせいで熱中症になりやすいので注意が必要です。

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