自分で考えなさいゲーム
夫婦の間で繰り広げられる「魔のゲーム」があるそうです。
それは、妻の一言で始まる終わりの見えないゲーム。別名を「自分で考えなさいゲーム」とも言います。
妻のしてほしいことを夫が自分で考えて行動し、妻を満足させるというものです。
特に時間制限はなく、ゲームの終了は妻のみぞ知るという、夫にとっては地獄のようなゲームです。
このゲームのルールは妻に答えを聞いてはいけないということです。
どうしたら妻は満足するのか、何をすればいいのかを妻に尋ねても「自分で考えて!」と一喝されるだけなのです。
先日相談に来たAさんも、この終わりの見えないゲームの脱出方法を教えて欲しいと途方に暮れていました。
Aさんは、休日はもちろん平日の夜も家事や育児に協力しているそうです。
ある日の夕食後、Aさんが2歳の息子とお風呂に入った後に、
ビールを飲みながらリビングでテレビを見ていると、
妻が怒り口調で「お風呂にいれただけでイクメンだなんて勘違いしないでよね」と言いました。
「そんなこと思ってないよ。何かして欲しいことある?」と聞くと、
「そんなこと自分で考えなさいよ!」という言葉が返ってきました。
この言葉が魔のゲームの始まりの合図です。
それからAさんはビールを早々に飲み干して、
息子を寝かしつけたり、食器を洗ったりしたそうですが、
妻の態度は変わらず、ピリピリした嫌な空気のまま時間が過ぎました。
こんな時に何をすれば正解なのかがわからないそうです。
残念ながら、「自分で考えて!」という言葉が妻の口から出た時には、もう何をしても手遅れです。
この場は諦めて、後日リベンジしてくださいとしか言いようがありません。
おそらく妻は、Aさんがお風呂から出た後、リビングでビールを飲み始めたことが
「これで俺の役目は終了!」というふうに見えて、
主婦に終わりはないのに夫だけズルいと言う思いから魔のゲームを開始してしまったのでしょう。
例えば、お風呂に入った後の子どもに服を着せる、
洗った食器を食器棚に片付ける、
ゴミ出しを頼む時にはゴミをまとめ、ゴミ箱に新しいゴミ袋をセットするなど、
妻は夫が気づかない名もなき家事を延々とこなしているのです。
こんな時は「一緒にビール飲む?」とか「いつも家のことしてくれてありがとう」など
家事や育児で疲れている妻を思いやる気持ちを言葉にして、いたわりましょう。
妻が魔のゲームを始める前に、妻への感謝やいたわりの言葉を伝えると良いと思います。
妻がマイナスな感情やマイナスな状態(しんどい、疲れた、眠いなど)にある時に、妻の期待通りに夫が動いてくれないと魔のゲームを始める場合が多いのです。
妻のマイナスな感情やマイナスな状態を作らず、プラスな感情、プラスな状態にできるようにしましょう。