レジリエンスを高める!

コロナの感染者が増え、また緊急事態宣言になるのではないかという不安や、このまま経済活動が止まってしまうのではないか、自分の生活がどうなるのだろうという心配、不自由な生活が続く不満で、ストレスがたまっている人も多いのではないでしょうか。

折れない心やへこまない心、心のしなやかさなどと表現される概念にレジリエンスがあります。ストレスを受け、その力にへこんでしまうのではなく、柳の枝がグーンとしなり、強く押された分ビューンと勢いよく跳ね返してしまうように、ストレスをエネルギーにしたり、受け流してしまえる力がレジリエンスと言えます。

このレジリエンスを高めれば、コロナウイルスがもたらす様々なストレスにも負けずに生きていけそうな気がします。

では、どうすればこのレジリエンスが高めることができるのでしょうか。精神科医の樺沢氏によると、「寝る前に3行ポジティブ日記」をつけると良いそうです。

例えば、通勤電車で座れた、おやつのロールケーキが美味しかった、天気が良くて洗濯物ができた、など1日の終わりに今日の楽しかったことや、前向きな出来事を3つ書くだけの日記のことです。手書きでも、スマホのメモでも、SNSの投稿でも方法はなんでも良いです。ただし、次の3つのルールがあります。①寝る直前に書く。②ネガティブなことは書かない、③必ず3つ書く、というものです。

寝る前の15分間は記憶のゴールデンタイムと言われ、最も記憶に残りやすいそうです。

そのタイミングで楽しいことを思い出しながら書くことで、自分の価値を認めることができ、ポジティブになれるのです。

ネガティブなことを書くのがNGなのは、寝る前にネガティブ思考になると不安を高めて眠れなくなってしまうからです。

アンガーマネジメントのテクニックにも「ハッピーログ」という「嬉しかったことを書く」というものがあります。

人は、敵から身を守り生きていくために、ネガティブなことに目を向けて対処していく力が養われてきました。そのせいでハッピーなことよりネガティブなことを無意識のうちに探しています。ハッピーログをつけていると、イライラもするけど、いいこと嬉しいこともあるなと、そこにアンテナを張れるようになり、ネガティブなことよりもハッピーなことを探していくようになるのです。

寝る前にささやかな良いこと探しで心をしなやかにして、ストレスに負けずに、この世紀の危機を乗り越えていきましょう。

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