言葉尻に反応しない
明石市市長が「議員、辞めてまえ」と
市議に暴言を吐いたことについての謝罪会見で
「アンガーマネジメントを学んでいる」と
話したことで、アンンガーマネジメントが
TVで何度も取り上げられました。
アンガーマネジメントは怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。
トレーニングなのでやり続けないと上手くはなりません。
この市長は、仕事熱心で、市民からも支持されており、
発言の後も「この暴言は市民のことを真剣に考えているからのことで、むしろ暴言を吐かせた市議が悪い」
とtwitterが流れていました。
本当は市民のためを思っての発言が、
暴言だ、パワハラだと捉えられるのは悲しいことです。
この市長はイラッとした時に売り言葉に買い言葉を言いがちのようです。
私なら「怒りのピークは6秒」なので、イラっとしたらまずは6秒待ってください。
そして、6秒待っている間に良い切り返しの言葉を思い出してくださいと伝えます。
もちろん、その切り返しの言葉も事前にいくつか例をあげて伝えておきます。
例えば、「あなたの政策が悪いんじゃないの?」という質問に対しては
「今悪いのは足腰です」とか
「どちらかといと胃が悪いんですわ」と言って返しておきます。
真面目な議論なら火に油かもしれませんが、
今回のようなお酒の席でなら、相手もふっと力が抜けて、議論にもならないでしょう。
ポイントは、相手の言葉尻に反応しないことです。
腹の立つようなことを言われると、
喧嘩を買いたくなる気持ちはわかります。
しかし、この市長のように、売られた喧嘩ほど買ったら損をします。
売り言葉を買って言い返しているのに、
喧嘩にならない良い例は我が家の次男です。
朝、ゴミ出しを頼んで出かけると、彼は大概忘れています。
仕事から帰ってそのゴミを見つけ
「どうしてゴミ出しぐらいやってくれないの?」と
嫌味を言うと、その質問には反応せず、
「今日は疲れているの?コーヒー淹れようか。一緒に飲もう」という風に返してくるのです。
正直、コーヒー淹れる前にゴミ出しとけよと思いますが、
確かに疲れているし、コーヒーを飲みたいとも思います。
何よりもコーヒーの良い香りに包まれると、
怒りが静まってくるのです。
一緒にコーヒーを飲んでいるうちに
ゴミ出しぐらいで喧嘩せずに良かったとも思えてくるから不思議です。
相手の言葉尻に反応せず、
もう少し良い言葉で相手に伝える練習をしてみましょう。