子どもや他人に怒りを感じる理由

人の悩みは人間関係が大半だとアドラー心理学で学びました。

特に怒りの感情を抱いた時に悩むことが多いようです。

そして、日本人は75%の人が怒りをため込んでいるそうです。

特に幼い頃から「泣いてはダメ」「怒ってはダメ」と躾けられた人は、怒ることを悪いことだと思い込み、怒りを表に出すことを否定的に捉えて、我慢するようになります。

そして、防衛機制が働き、怒りの元になる「悲しみ」や「辛さ」や「不満」を感じることに蓋をしてしまいます。

ある時、子どもや部下や同僚、あるいは得意先の人などが怒ったり泣いたりしているのを目の当たりにすると、押さえ込んでいた自分の感情が揺さぶられ、蓋をしていた感情が出てきてしまうのです。

本当は自分が怒ったり泣いたりしたいのに、自分が我慢してきたことを子どもや部下や同僚など目の前の人が表現しているのを見ると、無意識のうちに許せないと思い、怒りの感情が湧いてきます。

蓋をして我慢していた分だけ蓋が開いた時の反動は大きいようで、怒りが爆発してしまうことが多いようです。

子どもが宿題もせずにゲームばかりしている姿を見てイライラするのは、自分も好きなことをしたかったのに我慢して宿題を優先した子ども時代があるからかもしれません。

仕事の文句ばかりを言う同僚にイライラするのは、自分も文句を言いたいのを我慢して業務をこなしているからかもしれません。

仕事を覚えるのが遅いくせにメモも取らずにその場しのぎで「すみません」と謝る部下にイライラするのは、自分は先輩に厳しく注意されて色々と工夫をしてきたからでしょう。

自分は一体何に我慢してきたのか、それは本当に我慢しなければならないことだったのかを思い出し、それを許すことができれば、蓋をしてきた感情を解放することができます。

厳しい親に躾けられた私は、家でダラダラする子どもたちを見たり、自由奔放な娘やマイペースな息子にイライラすることが多くありました。しかし、それは自分が我慢してきたことだと気づいてからは、自分も家でダラダラしたり、好きなことを優先することにしてみました。

すると、子どもにイライラすることは格段に減ったように思います。家でダラダラできるのは、その家がくつろげる場所になっていて、子ども達が私に心を許している証拠なのだとも考えられるようにもなりました。

アンガーマネジメントは怒りを我慢することではありません。

どんな感情にも良い悪いはなく、それを受け入れ、認めて、対処する方法がアンガーマネジメントです。

怒る必要があることと、怒る必要がないことを上手に線引きしましょう。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です