察しない夫、説明しない妻
日本では「産後うつ」になる女性が30%を超えるらしい。
夫のサポートが得られなかったことも大きな原因かもしれません。
夫は、妻が求めていることを知ることから始めましょう。
例えば、妻が「最近あんまりおっぱいを飲んでくれない気がする、どうしよう」
など相談してきた時に、すぐに解決策をネットで調べ
「母親の食べ物が影響して、母乳がまずくなることがあるんだって」
と妻に教えると、
「私が原因だっていうの?あなたは夜中に私がおっぱいをあげていることも知らないでしょ。
よくそんなひどいことが言えるわね」
妻を怒らせるだけす。妻が求めているのは解決策ではありません。
だからといって「まぁ、そんなに心配する必要ないんじゃない?」と言えば
「あなたはいつも他人事なんだから」
別の怒りを買ってしまいます。
ここでの正解は
「そうなんだ。いつもおっぱいをあげている君が言うのなら、心配だね。
でも気にしすぎるのも良くないだろうから、もう少し様子を見てみようよ。
それでも気になるなら病院の先生に聞いてみよう。次の健診は一緒に行くよ」
妻に寄り添う言葉をかけること。
妻の意見を尊重しながら、妻の大変さに理解を示すのことが大事です。
産後の妻は常に寝不足です。せめて赤ちゃんが眠っている間は一緒に眠りたい。
ところが、食事の用意、洗濯、掃除とやらなければならないことは盛りだくさん。
心の中で「夫が少しでも手伝ってくれればもう少し寝れるのに」と思っていても、
なかなか口に出せません。不満が徐々にたまっていき、あるとき急に大爆発。
「なんで私がこんなに疲れているのに、気づいて手伝ってくれないの」
夫は、そこで初めて妻がそんなに疲れていること、不満に思っていることに気づき、
「なんだよ急に。そう思ってたならもっと早く言えばいいのに」と口走ってしまい、
さらに怒りを買います。
妻は「私が大変なことぐらい見ててわからないの?」と悲しくなり、
夫は「そんなに怒るぐらいなら早く言えばいいのに。なんでうちの妻はこうなんだろう」とモヤモヤします。
女性は共感して欲しい生き物です。
解決策が欲しいわけではないし、反論などされたら怒りは倍増してしまいます。
察しない夫と、説明しない妻、これではうまくいきません。
特に産後はホルモンのバランスも崩れ寝不足や慣れない育児で、妻は心身ともに疲れています。
どうか、寄り添う気持ちで話し合うことを忘れないでください。